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暇人のイマジン

書評とイマジンを、だだもらしていこうというヴログ。

入院日誌5

よしなし 痔瘻入院日誌

2017年2月12日 日曜 仏滅

さる昔、峠を越えたればなんとやら…と歌ったのは浜田雅史だが、僕もようやく病の峠っぽいものを越えた。ような気がする、青く晴れた日曜日。 
 スピッツの「日曜日」の歌詞に出てくるような日曜日であります、まさに。

それはそうと、世の中には人間観察とかいうのを趣味にしてる人がいて、なんのこっちゃ、と自分は思っていたのだけれどもどうにも暇なので、同じ部屋で共に痔と戦う同志を観察したのであります。


No 1 向かいのおっさん
 一見、どこかの小学校の校長先生のようないでたちで、温和な雰囲気を醸し出しているが、その実は分からない。もしかしたら怖いおっさんで、事ある度に「おら、拳固伸すぞ」と言ってど突いてくる可能性もなきにしもあらずだが、真相は神のみぞ知る。
 ゴルフが好きで、TVにてゴルフ中継をむさぼり尽くす。
 動物園の飼育員だとしたら、類人猿を担当してそう。
 あとどうしても嫌いな食べ物が一つだけあるとみた。おそらくそれは、キュウリ。食べてるとカブトムシになったような気がするから。
 芸能人で言うと関口宏


No 2 入り口のじいさん
 入り口にいるので、部屋に入る度になんとなく目があってしまうじいさん。歯が悪いらしく、何を言ってるか分からないときがあるがノープロブレム。目と目で会話をしているので、僕らはいつも以心伝心。というか、お年寄りとの会話はしばしば錯綜するので、多少通じ合わなくてもしょうがない時がある。
 かっこいいドテラを羽織っていて、屋台の店主が似合う。
 芸能人でいうと、森総理に似ている。
 はて、森総理は芸能人だろうか。分からない。


今のところ、ルームメイツはこのお二方だが、っていうか僕は嘘をついた。実はじいさんは昨日帰ってしまったんである。いわゆるところの退院というやつでね。今は校長先生と二人きりである。

入院していると感じられるが、入院患者の中でも入ってきた順番があるわけで、そこは年功序列ならぬ経験主義。
 長くいればそれだけ院内事情に通ずるらしく、他の病院を出入りできる時間から他の患者の容体まで周到に頭に入っており、数週間の入院をしている方となるといかにも先輩という感じがして頼もしいことこの上ない。

僕は今入院5日目だが、この患者の経験ヒエラルキーでいうと最下層にあたる下っ端であり新参者でありパシリである。
 校長先生との生活というのも悪かないが、3人から2人に減ってしまったのはなんとなく寂しいというのが人情というもの。
 できれば退院までに後輩患者を従えて、一階の自販機でオレンヂジュースでも買い買い、痔について大いに語り明かしたい今日この頃ですなあ。