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暇人のイマジン

書評とイマジンを、だだもらしていこうというヴログ。

羨望のニワトリさん

ホイホイ。

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突然で申し訳ありませんがわたし、ニワトリがうらやましい。

何がうらやましいかって、毎日卵を産んで食料を確保できたり、寒い冬でも外で耐えられる強靭な精神など、例を挙げれば数限りなくキリがないのであんすが、中でもとりわけうらやましいのが、彼・彼女らの体内時計。

ニワトリには体内時計がついてるんですよ、いや全く。

 

大の男がニワトリを羨望の眼差しで見つめる。
この状況を両親が知ったらどう感じるかといえば、それはあまり想像したくないところですが、私がニワトリをうらやましがるのには、ちゃんとした経緯があるんです。

 

いきさつ。
連日、ってほど連日でもないが、1週間に3,4日くらいの頻度で夜更かしをしてしまう、という極めて不規則な生活をしてしまっているわけでありまして。僕がね。

昨日は12時、今日は4時半、明日は・・明日もおそらく更かしちゃうんだろうなあ、夜。とほほ。と、こな感じなのですが、規律正しい生活をしている人からしたら、「まったく、無職は気楽でいいね、僕もあやかってみたいもんだ」とぐうの音も出ない正論でやや嘲られ、ぐぬぬって心持ちに勝手になる、ということを繰り返している。ね、不規則。

 

そんなこんなで聞こえてくるわけですよ。彼・彼女らの声が。
僕の住んでいるところは絵にかいたような田舎なので、町の条例で定められたかのように、ニワトリがいるべくしているんですね。そこかしこに。

そんで、4時か5時くらいになるとコケコッコーと鳴き始めるわけです。

 

僕は思いました。こいつら、ただものではない、と。

何がただじゃないかって、こいつらはなんの目的もなく、アイフォーンのアラームをかけるわけでもなく、淡々と毎日4時5時に起きる。

「新聞配達のおじさんも(おじさんかどうかは定かではないが)、その時間に起きてるじゃないか」「そうだ」と、全日本新聞配達労働者連盟から抗議の声が上がりそうではありますが、それは新聞配達という任務があるからであって、それが始めっからなければ、この時間に起きようという酔狂なことはしないだろう。おそらく。

でも、ニワトリはなんの目的もなく、この時間に起きて一日の始まりを告げるわけである。酔狂だよ、ほほ。

そういうわけで、酔狂にせよなんにせよ毎日決まった時間に、それもこんな早くに起きて活動を始めるニワトリを羨望の対象とするに至ったのです。

 

 

とそな感じなんですけど、よくよく考えてみると、この考えはニワトリの事情を全く無視した傲慢な考えのような気もしてきた。

ニワトリはなんの目的もないのにこんな時間に起きてきてすごい、きゃあ。
としてしまったが、ニワトリだってもしかしたらちゃんと目的があるのかもしれない。例えば、飼い主が起きる前に卵を産んでその日の朝食に備える、とか。干支になる時に、神様とこういう経緯があったかもしれない。

ニワトリ「神様、わし、干支になりたいですけん。干支になれば12年に一回思い出してもらえるし、年賀状印刷では肖像権の利用にあたって印税も入るやもしれん。そうすれば田舎の母は内職をしなくてすむし、兄ちゃんだって大学に行けるかもわからん。だから神様、後生やわ」

神様「まあ、干支にしてやってもわしとしては別に構わんのだけど、他の連中がなんて言うかなあ」

モモンガとか他の動物たち「そうだそうだ!」

神様「・・・とまあそんな感じじゃよ。じゃが、おぬしが何か特別な働きをする、とかいうことじゃったら考えてやらんでもないような気もするがの、ほほ」

ニワトリ「ぐぬぬ・・それなら、わしは毎朝4時5時に起きて卵を産んで、その日の朝食に備えるようにするけん。それでどや」

神様「よし、それでいきまひょか。ほないこか」

 

かくして、ニワトリは目覚まし時計がない時代にみずからその役目を買って出て、毎朝の食卓に備えるということになったのである・・・。そして、その習慣は幾代も継承されることになり、彼・彼女らのDNAに「毎朝4時5時に起きる事」という仕様が組み込まれ、今日も体内時計として機能している。めでたし。

ということを考慮すると、ニワトリがただむやみに早起きをしている、というわけでもないかもしれない。

 

 

そう考えると、そこまでうらやましくないような気もしてきた。
いや、でもやっぱりすごい、尊敬してやまないニワトリさん。もう敬称で呼ぶよ。

自分のことを考えてみるに、僕はすることがないから毎朝決まった時間に起きられないのか、決まった時間に起きないからすることがないのか。
ニワトリと卵、どっちが先かみたいな話で、結局ニワトリの話に落ち着くんですなあ。ニワトリは本質を突く存在。デカルト

 

 

そういえば、ニワトリさんはコケコッコーと鳴く、というのが現代日本では常識とされている節があるのだがこれ、アメリカとかに行くと違うらしい。

アメリカではコケコッコーではなく、カカドルドもしくはカカドゥルドゥと鳴くとされているそうな。
カカドルドて、あんた。確かにそう言われてみると、そう聞こえなくもないけど、カカドルドて。あんた。「ド」を単に「ド」とするのではなく、「ドゥ」とするところがいかにも欧米っぽい。

あと、豚の鳴き声も日本ではブーブーだけど、これも例によってアメリカでは違う。
アメリカでは「オインクオインク」。
オインクってあんた。でも、そう言われてみると、確かにオインクと言っているように聞こえなくもない。

これまで「ブーブー」で貫いてきたブタの鳴き声に関する信条であるが、かくもまた脆く崩れさるとは。

 

 と、豚の鳴き声の認識に際してアイデンティティが崩壊したことに悲観しているまにまに、今日もまたこんな時間になってしまった。ほほ。

 

PS:鶏肉おいしい。