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暇人のイマジン

書評とイマジンを、だだもらしていこうというヴログ。

入院日記2 乙一「天帝妖狐」

自分は想像力の乏しい男で、それが露骨に出たのが最近。何が、っていうと病院で読書が全く捗らないということ。 入院というのは自分にとって未知なるものであったので、その道の先人に「入院て実際どんなもんなの」と聞いてみたところ、「暇で暇でともすれば…

ヒルトン 「チップス先生さようなら」

札幌のどっかしらのビルに入ってる古本屋で買った本。店の名前を忘れてしまったんだが、ビールが飲めるめずらしい古本屋だす。大通りの近く。 チップス先生さようなら (新潮文庫) 作者: ヒルトン,菊池重三郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1956/08/01 メ…

町田康 「正直じゃいけん」

町田康に惚れてからというもの、手当たり次第に氏の作品を読んできて思ったことがひとつ。 なんでこの人はこんなに踊るんだろうか。 正直じゃいけん (ハルキ文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2008/05/15 メディア: 文庫 購入: 1…

乙一 「ZOO 2」

思えば、去年はよく飛行機に乗る年だった。東京に住んで、東京の会社に通いながら、北海道の大学に週一で通学していたんである。毎週火曜の夜に成田空港へと2時間弱かけて赴き、第3ターミナルで中国人やら韓国人やらの旅行客と浮浪者のようになって椅子取り…

筒井康隆 「七瀬ふたたび」

超能力があったらいいなあ、と時たま思うことはあったが、もし本当にそんな力を得ることになったら、それはそれで大変なんだなあ、ということを単純に感じるシリーズですた。七瀬シリーズ。 七瀬ふたたび (新潮文庫) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: 新潮社…

町田康 「屈辱ポンチ」

登場人物の多くが作中で酒を飲んでいるのを見倣ってというかなんつうか、僕もたいてい酒をちょびちょびのみのみ町田康の本を読む。神の河、という安い焼酎。安くて、それなりに美味でマンダム。 屈辱ポンチ (文春文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 文藝春…

乙一 「ZOO 1」

鼻に水入ったり、殴られた時に感じる「鼻の奥が痛いにおい」ってあれ、なんなんだろうな。ともあれ、今個人的流行りの、乙一。 Oの中に乙一、とあるのがなんともスタイリッシュ。やっと黒乙一っぽい話を読むことに成功。たぶん黒。 全体的な読了感としては、…

中島義道 「働くことがイヤな人のための本」と自省

母校の知り合いで、40代にして院で数学をやってるおっさんに、君も読んでみるといいよ、と薦められた本。 ふむ。仕事を辞めて以来、こういった仕事に関する本を意識的に、そして無意識的に退けてしまっていたが、改めてこういった本を読むのは大事だなあ、と…

乙一 「平面いぬ。」

なんでこんなに寒いだ。大寒波だと。地球温暖化よ、いずこ。 寒いけれども、暗いところで待ち合わせ、百瀬と読んでなんだか好きになってしまった乙一。乙一には黒と白があるって話を聞いて、上のふたつはシロだなと思ったんで黒っぽいのも読んでみようという…

筒井康隆 「家族八景」

その昔、ダローネガという馬がいましてなあ。まあ、今も現役なんだけど。特に強くもない馬だったんだが、なんとなく、好きでなあ・・・。平地から障害競争に移っているとのことですが、とにもかくにも無事に引退してほしいですなあ・・・。 そういうことで、…

町田康 「つるつるの壺」

町田康の本の装丁ってのは、なんというかこう、NHK教育で今もやってる「おはなしのくに」という伽番組のオープニングでひらひら飛んでいた妖精みたいなやつに似ている雰囲気がある。と思うのは僕だけだろうか。どうなんだろうか。一昔まえの「おはなしのくに…

エレノア・ニルソン 「89番目のネコ」

こないだ新宿で拾ったやつ。 89番めのネコ 作者: エレノアニルソン,大社玲子,Eleanor Nilsson,常陸宮妃華子 出版社/メーカー: 国土社 発売日: 1993/07 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る <あらのすじ>「こんなに猫がたくさんいち…

町田康 「へらへらぼっちゃん」

エッセイってこう、なんというか、感想云々を書くようなもんではないのかもしれんくて、こうサラサラとお茶漬けみたいなもんだと思ったりもするもんだけど、とりあえず読書の跡を残しておこうってことで、へらへらぼっちゃん。 へらへらぼっちゃん (講談社文…

町田康 「パンク侍、斬られて候」

今年初の町田康であんす。 パンク侍、斬られて候 (角川文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2006/10 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 51回 この商品を含むブログ (128件) を見る パンク、という言葉が好きなパンクロッカー・町田さん…

中田永一 「百瀬、こっちを向いて」

今年一冊目の小説は、さわやかにして甘く切ない恋愛小説でやんす。 百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫) 作者: 中田永一 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2010/08/31 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 46回 この商品を含むブログ (63件) を見る 中田永…

筒井康隆 「アホの壁」

あけましておめでたきことなり。新年第一冊目となる本でした。 アホの壁 (新潮新書) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/02 メディア: 新書 購入: 5人 クリック: 183回 この商品を含むブログ (81件) を見る 養老さんの「バカの壁」のパロ…

上田岳弘 「私の恋人」

みそか、ですじゃ。いつかのアメトーークで又吉が推薦してた本。永らく積読の刑に処されていましたが、やっとのことで釈放されました。今年、最後に読んだ小説になると思われる。フィナーレにふさわしいというか、なんとも壮大なお話でした。 私の恋人 作者:…

町田康 「きれぎれ」

1ヶ月前。僕には沖縄県から東京にやってきたひょろひょろの友人がいて、そいつは最近本をよく読むようになったらしい。そんで、「なんか面白いのない?」と標準語で聞いてきた彼。町田康の本が面白いよ、と答える僕。ふーん、と答える彼。そしてそのあとは新…

養老孟司のいくつかの本 「バカの壁」他

2003年。「バカの壁」がブームになって、養老孟司さんが一躍脚光を浴びた年です。多分。それから13年。遅ればせること甚だしくも、養老孟司さんの本をいくつか読んだ。「運のつき」→「バカの壁」→「死の壁」→「逆さメガネ」と読み進めてみたんだけども、4冊…

山本作兵衛 「炭鉱に生きる~地の底の人生記録~」

「絵などといえるもんじゃござっせん。ヤマの下罪人のぶざまな一生の記録にすぎまっせん。ただ、炭鉱を知らん孫たちに書き残しておこうと思って」。 本書紹介文より 久しぶりに新品の本を買ってこましたろ、と思って本屋を練り歩いて見つけた本。画文集。珍…

今度こそ、町田康「猫にかまけて」

ふほ。記念すべき我が25回目のクリスマスは両親、姉夫婦とその娘と過ごしますた。姪にはサンタさんが玩具と本を届けてくれたようです。僕には何もきませんでした。木の枝すらも。確かに相当業の深い一年でありました・・・ 来年はサンタさんから何かしらもら…

町田康 「猫にかまけて」、というか人に本を薦めるという事について

突然私事で片腹痛いですが。 自宅で遠くの杉の木とかを見ながら呆けていると、たまーにどこかしらの家で飼われていると思われる猫がふらっとやってくる。我が家は塀というか遮るような仕切りが何もない家なので、おそらく猫の散歩ロードのひとつになっている…

ミステリ小説と、筒井康隆の「エディプスの恋人」

ミステリ小説。好きな人はめっぽう好きだし、あまり好きでない人はあまり好きでない。ていうか、ミステリに限らず、人によってジャンルの好き嫌い・得手不得手・向き不向きはあるかと思う。ミステリに関して、僕は奥手だった。てえのは、ミステリ小説の場合…

浅田次郎 「夕映え天使」と「特別な一日」

浅田次郎7冊目。氏の短編小説は初めてとなります。どき。 夕映え天使 (新潮文庫) 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2011/06/26 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (13件) を見る 表紙ですが、「ALWAYS3丁…

黒柳徹子・岩合光昭 「パンダ通」

町田康の「猫にかまけて」という猫にまつわるエッセイを読み、動物モノは思ってたより面白いことに気付き、秋葉原の古本屋で見つけたのがこの本。 その名も「パンダ通」。読むだけでパンダ通、とまではいかないが今よりももっとパンダ好きになれる気がしたの…

椎名誠 「ずんが島漂流記」

「なあ。だからおまえたちも、いつまでもこの島のまわりにうろうろしているんじゃなくて、いつかもっと大きな海へ行ってみろ」 タルデワカシの言葉 本文30ページ 椎名誠。大学生の頃、ゼミの教授に「ちゃんと書くと君の文章は椎名誠っぽい」と言われたことが…

カミュ 「異邦人」

明治大の斎藤孝が何かの本で勧めていた一冊。 異邦人 (新潮文庫) 作者: カミュ,窪田啓作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1963/07/02 メディア: ペーパーバック 購入: 21人 クリック: 167回 この商品を含むブログ (411件) を見る ドア、太陽、打ちひしがれ…

「経済は感情で動く」を読んでの競馬の心得

先日、競馬を久しぶりにたしなみまして。挙句、すっからかんになりまして。勝手に打ちひしがれたわけでありまして。そんな僕は愚かな人間そのものでありまして。今日もまた、愚かしく生きていくわけでありまして、この本を読んで、うーむなるほど、得心した…

町田康 「夫婦茶碗」

ふぉふぉ。 夫婦茶碗 (新潮文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2001/04/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 53回 この商品を含むブログ (143件) を見る 表紙。パッと見、白いバラかな、と思って見ると知らん顔。なんとも言い難い、ちょ…

西加奈子 「円卓」

円卓 (文春文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/10/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (24件) を見る まずは表紙から。小学生低学年と思しきチビッ子どもが水場にわらついている。水道ではなさそうだし、何かをのぞき込んで…

町田康 「告白」

ま、町田康の「告白」を読みました。ま、真面目にレビューします。 告白 (中公文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2008/02 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 184回 この商品を含むブログ (138件) を見る わりかし、シンプルな表…

町田康と、その本「浄土」

今、ひりひりとマイムーブとなっているのが町田康という作家。そして今日読んだのが「浄土」という短編集。 浄土 (講談社文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2008/06/13 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (46…

メロンパン味のアイスを食して

ほほ、こないだの話。こないだ、って言ってもつい20分くらい前のことなんだけど。いきなり脱線するのだが「こないだ」といえば、高校の時に部活のキャプテンが、「こないださぁ・・・」って話を始めたと思ったら、5年前の話をし始めるという珍事があったこと…

浅田次郎 「プリズンホテル 春」

ホイホイ。 長らく楽しませてくれたプリズンホテルもクライマックスです。春。 プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫) 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2001/11 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (75件) を見る …

浅田次郎 「プリズンホテル 冬」

シリーズ3冊目。プリズンホテルにも冬が来ました。 逸話としては、どこぞのホテルに1週間カンヅメになって書き上げたらしいです。夏、秋に比べるとお話がシンプルにまとまり、短い感じもしましたが、1週間でこれ書き上げたんですね。スゴイ。 プリズンホテル…

浅田次郎 「プリズンホテル 秋」 (と、おしゃれ手帖について少し)

<プリズンホテル 秋> 浅田次郎のピカレスク小説シリーズ「プリズンホテル」の第2章、秋です。 作中の時間経過は一泊二日ですが、4章からなるシリーズの中で最も長いお話でした。 プリズンホテル〈2〉秋 (集英社文庫) 作者: 浅田次郎 出版社/メーカー: 集英…

浅田次郎 「プリズンホテル 夏」

壬生義士伝を読み、すっかり浅田次郎の虜になってしまいました。壬生義士伝も近いうちに書かな。相変わらず良い塩梅のレビューなるものが分かりませんが、書いてみます。 プリズンホテル 文庫版 全4巻セット (集英社文庫) 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2…

<レビウ>森見登美彦「太陽の塔」

どうも、ちゃんたけです。 前の記事(↓)でレビュー的なものを書くと言っておきながら、ゴキブリトークに1人で勝手に一輪の花を咲かせてしまい収拾がつかなくなってしまったので、次回に持ち込みました。 jusdayo.hatenablog.com というわけで、直近で読んだ…

<レビュー> ハイジ7話目と「ごちそうさま」について

だうも。ジャスです。 今日は前回取り上げたハイジのアニメレビューを書きたいと思うぞよ。 レビューってほどたいしたもんでもないんだけど、 英字幕と台詞のかみ合わなさ?だったり、 今になって見返すと面白いシーンとかがあったので、それについていちい…