光る水面のドブイナジー

書評とイマジンを、だだもらしていこうというヴログ。

煉獄の保護団体

最も近い頃のことを世間では最近というけども、その最近のこと。 近頃のマイブームについて申し上げる。そのマイブームとは、カナブンを投げることである。 驚くなかれ、やつらは投げると必ず、羽ばたく。そして飛んでいく。 これまでに92回くらいこの投擲を…

ニセコ

何もいない廃墟に巣をかける蜘蛛や、水溜まりに卵を産み落とす蜻蛉や、その水溜まりに泳ぐおたまじゃくしを見かけると、なんというか、おどろな感情を覚える。 まったくの意味のない活動である。 本来生産的であるはずの行動さえ非生産的なものとし、それだ…

甘の崩壊

他人に甘えて自分に甘えて大人に甘えて子どもに甘えて教授に甘えて後輩に甘えて先輩に甘えて社会に甘えて生活に甘えて自然に甘えて批判に甘えて技術に甘えて言葉に甘えてお金に甘えて気持ちに甘えて社長に甘えて女に甘えて死者に甘えて男に甘えて時間に甘え…

俺の尻アイドルの尻

今、世間ではツイッターというものが往来を席巻していて、有象から無象までの人間がこれを利用しては何かの宣伝をする、誰かを脅かす、猥雑卑猥な文言・写真で異性をたぶらかすなどしていて、けっこう盛り上がっているらしい。 らしい。というのは自分はその…

安部公房 「砂の女」の思い出、あと鳥取砂丘。

自分が今住まっている家屋というのは二階建ての構造であって、ということは階段がある。して、階段を上ると二階に上がれるのであって、自分は先ほどなにかの用事で二階に上がった。したところ、不快であった。むわあ、っとしたからである。むわあ、という文…

光る水面のドブイナジー

こんなことを気にかけるのは、世界ひろしといえども自分ぐらいであるが、そう。このなにがなんだか分からないヴログのタイトル「暇人のイマジン」(170520当時)について気にかけている、今。 というのも、同じタイトルのヴログやらなにやらを、たまたま発見…

佐藤勝彦 縣秀彦 「宇宙には、だれかいますか?」

タイトルがそそる、この本。その様子からして、宇宙人とかの存在をわーわー書いてあるのかと思ったら、なんか違った。が、予想以上に面白かった。面白かった、というのは知的好奇心が刺激された、という面白さです。 本書はアストロバイオロジーという、比較…

鈴木一夫 「水戸光圀語録 生き続ける合理的精神」

勧善懲悪、という言葉があるということは、「悪が栄えて善がくじかれる」というしょうむないことが現実にまかり通ってしまうものなんだよ、ということを暗に示している。恐ろしいことである。いみじきことである。よよ。弱者はただひたすらに耐え忍ぶしかな…

町田康 「リフォームの爆発」

作家という人種はなんでも本にしてしまうらしく、この本はというとそのタイトルの通りリフォームについて書かれた本である。はきといって、珍書。リフォームの経緯は諸説あり、作中でも述べられているが、「スピンク」や「猫」のエッセイと併せて読むと、よ…

町田康 「人間小唄」

純文学。そこはかとなく純文学。そう感じてやまないのは、まったくもって著者の意図が分からない、そういう話だったから。情けないことである、かたじけないことである。作者の意図をくめないことほど悲しいことはこの世にはない。げにいみじきことである。 …

映画「追憶」みましたの

図らずもなげえので、分けてこます。1)イントロダクソン2)一言でいうと、あらすじ的な3)みじけえ。4)イマジン映画、スター映画5)ビバ・富山湾6)なにゆえ「追憶」 1)イントロダクソンみましたの。1800円払って。「いやしかし、考えてみると1800…

「寺田寅彦」 ちくま日本文学全集

ここのところ、岡潔という数学者の本を読んでいて、そんでよく出てくるのが寺田寅彦。気になったのでその本を手に取った。 寺田寅彦 (ちくま日本文学 34) 作者: 寺田寅彦 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2009/04/08 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商…

「バイ貝」 町田康

すんげえ本だ。町田康的に言えば、げっつい本である。町田康の署名本を手に入れてしまった。 これはもうあれ、宝物であるとしか言いようがない。これより常時、枕の下にこの本を敷いて、夜な夜な町田ワールドで夢想する。マチダ風にいえば、してこます。ジョ…

「火の精神分析」 ガストン・バシュラール

最近。木枯らしの吹く冬が過ぎ去り、天下は草木も喜ぶ春満開、よきかな。っつー雰囲気が蔓延していて、それは自分方も例外ではない。着るものは日に日に軽くなり、庭には名も知らぬ草草がおいおい茂り、蝶々が飛びヒバリも飛ぶ、うららかとしか言いようがな…

町田康 「宿屋めぐり」

松本大洋が原作で豊田利晃が映画化した「青い春」ちう、不良がわらわら出てきては学校から放逐されていく、という映画がある。そんなかで印象的なシーンがありまして。不良の中では格が低い青木こと新井浩文が「ダチ(番長)に裏切られっちった」っつって、…

麗しきアンティグア・バーブーダ

アルバの帰り、夕立にあった。 家に着くと、大きな虹が空に。 名も知らぬ小鳥が、ちくちく鳴いていた。 ひたすらな平和に。 思わず僕は、このまま裸足で飛び出して、梅の実を見つけ次第、通りがかりのオバーサンに34個ぶっつけたのち、オバーサンがキコキコ…

堕落サイダー

例えば、牛乳。牛から抽出したドリンクをコップに注いでぐい、と飲んだ者があったとする。 旨かった。 底には滴り落ちきらなかった牛乳が残っている。んでもってその男は、いや男か女かそれは分からんけどその男が、次は三ツ矢サイダーを飲もうかしらと思い…

ガラパゴスゾウガメの背中に載って

ここ最近更新がないのはひとえに、なんだか書く気やる気がなくなった、ちゅうことなんだす。チュコトっていう地名がどっかしらの国にあったなあ。そういえば。チュコトで、なんで書く気やる気がなくなったのか。なんでて、それは分からない。自分のことなの…

ジャックデリダの言葉から 馬

「テクストの外などというものは存在しない」。 少し前の朝日新聞のコラムにあった。フランスの哲学者、ジャックデリダの言葉である。 歴史とは、無数の出来事の中からある事実を選別し、文字化して編集されたものだ、といったところらしい。こうした作業の…

再考~なんで小学生男子は鉛筆の尻を噛むのか

ここのところ不穏な動きを見せている北朝鮮であるが、某県某村の過疎のように過疎っているこのブログでも不穏な動きをみせるものがある。つうのは、「なんで小学生男子は鉛筆の尻を噛むのか」という当ブログで大昔に描かれた記事である。 jusdayo.hatenablog…

個人的スピッツ心に残る曲

スピッツというロックバンドが好きである。聞き始めたのが中学生の頃だから、かれこれ10年くらいになる。それまで音楽というものにほぼ興味を示すことがなかったが彼らの、特に草野氏の詩に心打たれ、それきりの虜。それから色んな音楽を聞くようになった。…

入院日誌7 Siriは何でも知っている

聖バレンタインは何事もなく、木枯らしのように吹きすぎていった。なんで。痔で入院してるからか。それともそれ以前の問題か。後者はまあ甘んじるしかないが、痔が理由だとしたらそれは許されない事である。全国の痔が黙ってはいない。2017痔之一揆のはじま…

入院日誌6 煩悶のINFP型

その昔、「他者を知ることは知恵であり、自分自身を知ることは悟りである」と老子は言った。なるほど、いいことをおっしゃいますな、老子どの天晴れ。と思った私は、退院後に行おうと企てている就職活動のために、ここはひとつ自己分析をしてみようと思った。…

入院日誌5

2017年2月12日 日曜 仏滅さる昔、峠を越えたればなんとやら…と歌ったのは浜田雅史だが、僕もようやく病の峠っぽいものを越えた。ような気がする、青く晴れた日曜日。 スピッツの「日曜日」の歌詞に出てくるような日曜日であります、まさに。それはそうと、世…

入院日誌4

二月十一日 木曜 先負「病院に入院、という因果な状況にある人々は、普段よりも他人に親しみを覚えるようになる」、と言ったのは誰だったろう。 ていうか、そんなこと言った人はいなかったかもしれんが、そんなことをつとに感じる今日この頃は先負。何事も控…

入院日記3 建国記念日

なんだか病院のじじい達がウキウキしてるな、と思ったら今日は建国記念日であった。 建国記念日。今やおそらく、3日後の聖バレンタインデイよりも認知度の低い建国記念日。 なんとなく、わびしいねえ。そんなことを思い思い、私は四畳半ほどの敷地に置かれた…

入院日記2 乙一「天帝妖狐」

自分は想像力の乏しい男で、それが露骨に出たのが最近。何が、っていうと病院で読書が全く捗らないということ。 入院というのは自分にとって未知なるものであったので、その道の先人に「入院て実際どんなもんなの」と聞いてみたところ、「暇で暇でともすれば…

入院日記

2月10日 木しぬ。 もう二度と健康にうんこできないんじゃないかと、思う。 うんこするのに何も心配することがない、というのは本当にありがたいことですよ、あんた。 有り難みてのは、無くして初めて気付く門なんだねえ。手術前は絶食真っ最中だったので、や…

ふおおおおおおお。 ただいま、人知れず痔の手術で入院なんてなことになっているのであります。今は手術を終えて半日くらいなんだけどもう、消えたいくらいに痛い。 肛門がこれほど大事な部位なんだと、この状況に至って初めて知る。 寝転がる時とか歩く時も…

山ガールの正体

こないだ成田空港を歩いてる時に何を考えていたか、といえばそれはやはり山ガールのことについて考えていた。そんでもて、この言葉の逆の言葉とは一体何なのだろう、とひとりで考えたところ意外な結論が出たのでここに記す。山ガールつうのは、その詳しい話…

ヒルトン 「チップス先生さようなら」

札幌のどっかしらのビルに入ってる古本屋で買った本。店の名前を忘れてしまったんだが、ビールが飲めるめずらしい古本屋だす。大通りの近く。 チップス先生さようなら (新潮文庫) 作者: ヒルトン,菊池重三郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1956/08/01 メ…

町田康 「正直じゃいけん」

町田康に惚れてからというもの、手当たり次第に氏の作品を読んできて思ったことがひとつ。 なんでこの人はこんなに踊るんだろうか。 正直じゃいけん (ハルキ文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2008/05/15 メディア: 文庫 購入: 1…

映画「沈黙」をみましたの

みましたの。って婦人ぽいけど私は男です。れっきとした男ですが、それでもみましたのって言いたくなる時くらいある。 そんなこんなで私は思った。 毎日毎日薪をこさえていて、こんなことで俺は果たしていいのだろうかもっと文化的な生活を送るべきではない…

ぽつねんなる男の娘

そういえば腑に落ちないことがあったのでここに記す。 万物は流転する、と云ったのははるか昔のギリシャのおっさんであるが、確かに万物は流転し変化していくものらしく、これを仏教では諸行無常といったりするが、言葉というものもまた、この流転リストに載…

鼻血とデブとアイス

誰にでも思い出、ジブリ風に言えばおもひで、というのがあって、思い出は重いでぇ、とかいう洒落もあるくらい多くの人が共有する概念であると思う今日この頃。 思い出と一口にいってもそれは実に様々であり、ハイキングの思い出、運動会の思い出、夫婦喧嘩を…

UNIQLOのモデルはその辺のおっさんの方がいいという願い

自分は前々からずっと思っていることがひとつばかりある。いや、他にも環境問題とか待機児童の問題とかそういう大仰なこともたまーには考えたりすることもあるが、それは非常にややこしく入り組んだ問題なのでいち善良なる市民である自分にとってはどうしよ…

姪が炭酸水を飲む瞬間がかわゆい

ひよ子とか子犬とか、小さきものはげにかわいらし、と昔の人が言ったかどうかは不明だが、多分言った。なんてったって、小さいものは可愛いんである。だからチワワはかわいいし(個人的にはそんなかわいいと思わないが)、ピカチュウはかわいいし、ハナクソ…

乙一 「ZOO 2」

思えば、去年はよく飛行機に乗る年だった。東京に住んで、東京の会社に通いながら、北海道の大学に週一で通学していたんである。毎週火曜の夜に成田空港へと2時間弱かけて赴き、第3ターミナルで中国人やら韓国人やらの旅行客と浮浪者のようになって椅子取り…

百聞は一見に如かずとかいうアレ

僕は他の人のブログをよくみる方ではないと思うんだが、こないだたまたまネットワーク上をぶらついていたら、つまり業界用語でいうところのネットサーフィンなる行為をしていたら、 2017の抱負: 外にでて実際に目で見てみること! とかいうタイトルの記事が…

筒井康隆 「七瀬ふたたび」

超能力があったらいいなあ、と時たま思うことはあったが、もし本当にそんな力を得ることになったら、それはそれで大変なんだなあ、ということを単純に感じるシリーズですた。七瀬シリーズ。 七瀬ふたたび (新潮文庫) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: 新潮社…

町田康 「屈辱ポンチ」

登場人物の多くが作中で酒を飲んでいるのを見倣ってというかなんつうか、僕もたいてい酒をちょびちょびのみのみ町田康の本を読む。神の河、という安い焼酎。安くて、それなりに美味でマンダム。 屈辱ポンチ (文春文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 文藝春…

乙一 「ZOO 1」

鼻に水入ったり、殴られた時に感じる「鼻の奥が痛いにおい」ってあれ、なんなんだろうな。ともあれ、今個人的流行りの、乙一。 Oの中に乙一、とあるのがなんともスタイリッシュ。やっと黒乙一っぽい話を読むことに成功。たぶん黒。 全体的な読了感としては、…

中島義道 「働くことがイヤな人のための本」と自省

母校の知り合いで、40代にして院で数学をやってるおっさんに、君も読んでみるといいよ、と薦められた本。 ふむ。仕事を辞めて以来、こういった仕事に関する本を意識的に、そして無意識的に退けてしまっていたが、改めてこういった本を読むのは大事だなあ、と…

乙一 「平面いぬ。」

なんでこんなに寒いだ。大寒波だと。地球温暖化よ、いずこ。 寒いけれども、暗いところで待ち合わせ、百瀬と読んでなんだか好きになってしまった乙一。乙一には黒と白があるって話を聞いて、上のふたつはシロだなと思ったんで黒っぽいのも読んでみようという…

筒井康隆 「家族八景」

その昔、ダローネガという馬がいましてなあ。まあ、今も現役なんだけど。特に強くもない馬だったんだが、なんとなく、好きでなあ・・・。平地から障害競争に移っているとのことですが、とにもかくにも無事に引退してほしいですなあ・・・。 そういうことで、…

町田康 「つるつるの壺」

町田康の本の装丁ってのは、なんというかこう、NHK教育で今もやってる「おはなしのくに」という伽番組のオープニングでひらひら飛んでいた妖精みたいなやつに似ている雰囲気がある。と思うのは僕だけだろうか。どうなんだろうか。一昔まえの「おはなしのくに…

エレノア・ニルソン 「89番目のネコ」

こないだ新宿で拾ったやつ。 89番めのネコ 作者: エレノアニルソン,大社玲子,Eleanor Nilsson,常陸宮妃華子 出版社/メーカー: 国土社 発売日: 1993/07 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る <あらのすじ>「こんなに猫がたくさんいち…

僕と姪のグローバリゼーション

僕は今、世間でいうところの失職中の身つまり暇を持て余したプー太郎、というわけであって、友人はおろか家族からも「どうせ暇でしょ」と認識されているのであって、暇であるとどういうことになるかといえば、それはもう子守り役、ということになるらしい。 …

ハチに刺されても2017

昨日、いわゆるところの2017年1月9日というのは、成人の日という日本古来より伝わると思われる、いやおそらく実は古来よりとかそんな由緒正しいものでは多分ないんだろうが、とにもかくにも晴れがましいとされる日なんであって、全国津々浦々それぞれの地で…

町田康 「へらへらぼっちゃん」

エッセイってこう、なんというか、感想云々を書くようなもんではないのかもしれんくて、こうサラサラとお茶漬けみたいなもんだと思ったりもするもんだけど、とりあえず読書の跡を残しておこうってことで、へらへらぼっちゃん。 へらへらぼっちゃん (講談社文…